男達の別れ

数少ない学生時代からの東京の友達で大阪で共にDJもする、S君が会社を辞めて郷里に帰る事になった。

彼の会社のwebサイトを僕が制作し、S君が管理していたこともあって、後任への引継ぎがあり、その打ち合わせの後で渋谷にある焼き鳥屋『五十亭』へ。

親父が力強く勧めてきた、うどの天麩羅(季節ものだけあって本当に美味しかった)や、新鮮な焼鳥を食べながら自家製梅酒サワーと共に色々と思い出を話し合ったり、彼の今後の話を聴いたりしていた。しょっぱい男同士の会話は焼き鳥屋に限る。ついでに言えば渋谷で飲む時はここ。

S君とは関西で学生をしている時からの仲で、ほぼ同時に東京に出てきてお互いに紆余曲折を経て、がんばってきた事もあって、そういう友達が東京からいなくなってしまうのは寂しい。

店を出て混雑した山手線に乗る。途中、先に僕が乗り換えのために降りる。じゃあ、と挨拶をした後、振り返る事もできないまま人ごみを掻き分けて電車を降りる。別れの挨拶すらままならないような所だけど、まだまだこっちで自分はやっていくんだろうな、と思いながら帰宅した。