悪い夏

この前の日曜日、外出先で同居人から「外でキチガイ男が騒いでいて、物音がすごいから帰るとき、気をつけて」という電話があった。言葉にはしないまでも、「怖いから帰ってきてほしい」と言っている様に感じたので、用事もほぼ片付いていたし、急いで帰った。

バイクで自分のアパートへ戻ると、さほど広くはない路地にパトカーが2台停まっていて、うちの隣のアパート(家主は一緒)の階段では細身の若い女の子が顔に手を覆って泣いていた。程なくしてレスキュー車も来たので、目の前にいた警官に駐車場にバイクを止めたいから、入り口を塞いでいるパトカーを動かしてもらうようお願いする。

その間、うちの裏に住んでいる家主の婆さんがいたので、事情を聞いてみると、隣のアパートに住むカップルの痴話喧嘩らしく、中に入れてもらえない事にキレた男が大暴れしたらしい。
駐車場にはガラスの破片や物干し竿や、クイックルワイパーのほうきの部分とかゴミ箱が散乱していた。女の子は怪我をしたらしく、警官やら救急の人が周りを囲んでいて、表情はよくわからなかったけど、歩く事すらままならないほど、弱りきった様子だった。

全く知らない人の生活雑貨が乱暴に外に放り出された、その光景は人の生活が暴かれたようで、なんとなく気まずかった。